REGULAR
【日本】讃岐の手まり
江戸時代の中ごろから、子どもの遊び道具として各家庭で作られるようになった手まり。その技法や模様は、日本各地にみられるが、なかでも香川県に伝わる讃岐の手まりは、草木染めの木綿糸を使った、素朴でやさしい色合いが特徴。かつて「讃岐三白」と呼ばれた江戸時代の…
91 Articles
REGULAR
江戸時代の中ごろから、子どもの遊び道具として各家庭で作られるようになった手まり。その技法や模様は、日本各地にみられるが、なかでも香川県に伝わる讃岐の手まりは、草木染めの木綿糸を使った、素朴でやさしい色合いが特徴。かつて「讃岐三白」と呼ばれた江戸時代の…
REGULAR
江戸時代の中期に加賀藩で栄えた加賀友禅。そのお針子たちが、正月休みに余り糸を使って作ったのが「かがりゆびぬき」だ。かつては加賀友禅を仕立てるのになくてはならない存在とされ、その作り方は各家庭で母から子へと伝えられていった。ユニークな幾何学模様が特徴で…
REGULAR
刺し子は、布がまだ貴重だった時代に、それらを補強する手段として発展した。江戸時代以来城下町として栄え、飛騨の小京都とも呼ばれた岐阜県高山市に、今もなお伝わるのが飛騨刺し子だ。雪深く、交通も不便なこの地方では織物の入手が困難だったため、糸を紡いで織物を…
REGULAR
繊細で艶やかな模様と色彩、洗練された技巧――。主に着物や帯に施される刺繍としてなじみ深い日本刺繍だが、その歴史は古く、西暦500年ごろにインドから中国を経て伝わった「繍仏(しゅうぶつ)」が原点だといわれている。繍仏とは仏像を刺繍によって表現する技法で…
REGULAR
山形県の北西部・庄内地方に古くから伝わる刺し子のことで、その美しい模様や技術の高さから、日本三大刺し子の1つにも数えられている。麻布の織り糸を数えながらすくっていく津軽のこぎん刺しに対し、藍の木綿地に縦の基準線のみを引いて、運針の技術で刺していくのが…
REGULAR
ブダペストの北東にあるマチョー地方は、カロチャと並ぶ刺繍の産地。古くは赤と青で刺すのが主流だったが、しだいに色数が増え、華やかなデザインに。丸みを帯びた花弁が幾重にも重なる「マチョーのバラ」はもっとも代表的なモチーフで、中心には「孔雀の目」と呼ばれる…
REGULAR
津軽こぎん刺しは、江戸時代、木綿の着用を藩から禁じられていた青森県津軽地方の農民の間で、生活に必要な技術として生まれた。冬の厳しい北国の女性たちが、補強と保温のために、麻布に木綿の糸で刺繍をしたのがはじまりで、野良着を小布(こぎん)と呼んだことから、…
REGULAR
バローチ族の刺繍ブラウスの一部。パキスタン西部バローチスターン州に住むバローチ族の、バシュクといわれる女性用のドレスの胸の部分。ミラーワークを多用した、色鮮やかな刺繍が特徴。 出典:『アジアのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊 手芸や手仕事の奥深い魅力を…
REGULAR
小さな鏡のまわりを糸でかがって、布にとめつける手法。ぺルシアを起源とし、イランからパキスタン、アフガニスタン、インド、インドネシアへと伝わったとされ、このルートは”鏡の道”と呼ばれている。鏡は水と太陽の象徴であり、砂漠に暮らす民族の間では、悪を反射し…
REGULAR
サーミはスカンジナビア半島北部のラップランド、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの北部、ロシア北東部に住む先住民族。現在は定住生活をしているが、もともとはトナカイを遊牧して暮らしていた。固有の文化をもち、特にピューターを使った手工芸で知られている…
REGULAR
スウェーデン南部のブレーキンゲ地方に昔から伝わる刺繍で、18世紀後半から19世紀初頭にはすでに作られていた。淡いピンクとブルーを基調とし、白や黄色を加えるのが典型的な配色で、花や木の葉、花束、鳥、壺などが多く描かれる。ロングアンドショートステッチやア…
REGULAR
南スウェーデンのハッランド地方に1800年代から伝わる刺繍で、円や四角、十字などの幾何学模様に花や星、ハートなどを組み合わせた独特のデザインが特徴。古い物は青またはピンクの1色で刺されたものが多く、1920~30年代に再び人気が出た際に、赤と青の2色…
限定情報をいち早くお届けメルマガ会員募集中!