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伝統と文化を繋ぐ 南郷刺し子会のこれから(後編)
南郷刺し子の復活と文化や技術の継承を目的として活動を開始した南郷刺し子会。2023年に行われた3回目の企画展には県内外から多くの人が来場しました。一度途絶えた歴史が動き出した今、南郷刺し子という文化を次の世代へどのように伝え繋いでいくか。さまざまな課題がありつつも、無理のない自分たちなりのペースで、楽しみながらその役割を担っています。
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南郷刺し子の復活と文化や技術の継承を目的として活動を開始した南郷刺し子会。2023年に行われた3回目の企画展には県内外から多くの人が来場しました。一度途絶えた歴史が動き出した今、南郷刺し子という文化を次の世代へどのように伝え繋いでいくか。さまざまな課題がありつつも、無理のない自分たちなりのペースで、楽しみながらその役割を担っています。
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南郷刺し子会は、南郷刺し子の復活と継承を目的として地元有志の方々により立ち上げられました。きっかけは2009年11月、この地域で二拠点生活を始めた原良江(はらよしえ)さんが作った一枚の刺し子絆纏(はんてん)が南郷地域文化祭で展示されたこと。この展示を見た現会長の馬場純子さんが作品に感銘を受け、同年に婦人会の事業として刺し子絆纏づくりを開始したことにより、一度は作り手が途絶えた南郷刺し子の文化と歴史が動き出し、南郷刺し子会の活動が始まりました。
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福島県南会津地域に古くから伝わる手仕事に「南郷刺し子」があります。日常着の補強などを目的とした一般的な刺し子にはない南郷刺し子の特徴は、刺す対象が“ハレの日に着る絆纏(はんてん)”であること。藍染の木綿生地に家族や身近な人への想いを込めて、女性たちが一針一針丁寧に縫い進め長い年月をかけて完成させる絆纏。時代の変化により一度は途絶えてしまいますが、平成に入り地域の人々の手によって復活を果たします。現在につながる南郷刺し子が歩んできた道のりを、「南郷刺し子会」会長の馬場純子さんに伺いました。
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個人宅の蔵から発見されたこたつ掛けの裏面。 小さくなった木綿布を何枚も重ねて補修していたことがわかる。 「米粒3粒が包める布は捨てない」という教えがある通り、小さくなった布もとっておいて補修や補強に使う。 衣料品や用具は補修と補強を繰り返し擦り切れる…
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会津木綿、編み組細工、南郷刺し子、根まがり竹細工、からむし織、絵蝋燭、会津塗、会津本郷焼…。福島県西部の会津地方には、独自性のある手仕事が多く生まれながらも、今もなお、その伝統が残っています。それは一体なぜなのか。おそらく何か理由があるに違いない。それなら自分たちの目や耳で確かめようと、今回、編集部は会津取材をしてきました。果たして、この謎は解けるのか。福島県立博物館の主任学芸員、山口拡さんにお話しを伺いました。
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