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南会津の「南郷刺し子」 一針一針に家族への想いを込めて
福島県南会津地域に古くから伝わる手仕事に「南郷刺し子」があります。日常着の補強などを目的とした一般的な刺し子にはない南郷刺し子の特徴は、刺す対象が“ハレの日に着る絆纏(はんてん)”であること。藍染の木綿生地に家族や身近な人への想いを込めて、女性たちが一針一針丁寧に縫い進め長い年月をかけて完成させる絆纏。時代の変化により一度は途絶えてしまいますが、平成に入り地域の人々の手によって復活を果たします。現在につながる南郷刺し子が歩んできた道のりを、「南郷刺し子会」会長の馬場純子さんに伺いました。