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knitting yarn-1【アメリー】③ デザイナーズコラボキット「ライドオンセーター(Ride-On Sweater)」デザイナー Nagi’s Knitsさんインタビュー

アメリーは「デザイナーズコラボキット」として人気作家さんとコラボしたオリジナルキットの販売を開始しました。ピックアップされたのは注目を集める二人の若手ニット作家さん。そのうちの一人、Nagi’s Knitsのnagiさんに、キットについて話を伺いました。
photo:Kimiko Kaburaki, model:mari, text: Migrateur editor team

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フォロワー数約4万人(2026年4月現在)の人気インスタグラマーでありニット作家のnagiさん。リラックスした様子で編み物をするシーンがSNSで広がり、各地でワークショップを開催したり企業との商品開発を行うなど活躍の場を広げています。今回のコラボキットはどのような経緯で制作が始まったのでしょうか。

ロック&ミリタリーカルチャーをミックスしたセーター

「たしか、あみだおれ®(あみだおれ®フェス)に呼んでいただいたことがきっかけだったと思います。その時に担当さんとお会いして、セーターのデザインとかされてるんですか? と質問をいただいて。そこからやり取りを重ねて、実現に向けて動くことになりました。すべてが初めてのことだったので、余裕をもって時間を長めに取ってもらい、かなりゆっくりと進めていただきました。とてもありがたかったですね」。

当時、企業とのコラボ商品の企画はnagiさんにとって初めての経験だったそう。風合いと手触りがよく、ちくちくしないアメリーの特徴がいきる形として、タートルネックセーターにすることを軸にプランを進めていきました。また同時に、ロックとミリタリーのカルチャーを背景にデザインすることも考えたのだとか。
「もともと作ってみたい形として構想にあったんです。モチーフはパンクロック、形はサブマリンセーターというのがあって。イギリス軍のセーターなんですけど、その2つの要素を掛け合わせた感じのデザインを考えて形にしました。ロックって反戦や反体制のメッセージで軍服を着たりするんですよね。ヒッピーの人が自由や反体制的な意味を込めて着ていたり、そういう意味合いの軍物の服という面が一つのカルチャーとしてあるんです。それとは別に、ロックそのもののカルチャーも存在している。これらの要素を合わせてロックの軸を考えていった感じですね。もう一つのサブマリンセーターは、シンプルなタートルネックが原点。そこに何かしらの特徴を入れてアレンジしたくて。最終的にロックとサブマリン、そして肩の切り返し部分にちょっとした伝統柄を入れたこの形が完成しました」。

好きな色をアクセントにした色選びと配色

セーターの一番の特徴ともいえるのが、左右非対称の色づかい。ここはnagiさんの好きなアメリーの色から着想を得たそう。
「たくさんあるアメリーの色の中で、37番(No.037)の色がすごく好きだったので、この糸を選ぶところからスタートしました。左右非対称の色使いにすることは想定していて、少し個性的な印象を持つデザインは色が派手になることで普段着として使いづらくなると考えたのと、首元まで来るベーシックなタートルネックセーターなので、普段着たくなるような落ち着いた色を採用しようと思い、ベースをシンプルで落ち着いた色で構成し、アクセントとしてかわいい色をプラスすることを考えました。それをもとに、37番に合う色として51番(No.051)30番(No.030)を選んだ感じです」。

デザイナーズコラボキット「ライドオンセーター(Ride On-Sweater)」の使用糸。左から30番、51番、37番。

37番が好きな理由は、色がとてもきれいだから。
「落ち着いていて深みがある水色で、安定している感じがいいですよね。あまり他でない色で、初めて見たときにきれいだなあと思って。何か作品を作る機会があったら、この色をポイントとして使いたいと思っていました」。

サブマリンセーターの特徴を入れた普段使いしやすいデザイン

自身の好みを入れつつ、日常的に着用しやすいよう配慮し落ち着いた色合いでまとめることで、奇抜なデザインのセーターを普段着として使いやすい仕様に仕立てました。右肩から右腕部分のデザインにもひと工夫加えました。
「肩から上をグレーにまとめたかったんですけど、ボックスシルエットの場合、着た時に右腕(向かって左側)は白になっちゃうと思うんです。個人的にそれがちょっと気になったので、肩上部をグレーにして、着た時に肩のラインがある程度真っ直ぐというか、バストアップの境目で色が切り替わるようにしたくて、このようなデザインに落ち着きました。後ろも同様に切り替わってまっすぐになるデザインにしています」。

袖が長いのはサブマリンセーターやフィッシャーマンセーターの特徴で、もともと長めに作ってある袖を折り返すこと前提で着ることを想定しています(手先まで袖で覆うことで冷気が手首から侵入することを防ぐ役割を持っていた)。普段着としてもかわいく、おしゃれに着られる服にしたいと考え、着用時の雰囲気などをイメージしながらデザインしたそう。

サイズ調整可能なユニセックスデザイン

シンプルなデザインと色づかいで、性別問わず着られるのもこのセーターの特徴です。
「サイズ調整が可能なので、いろいろなサイズの人が着られるんです。男女問わず使えるデザインやサイズで、性別を問わず着られることも意識しました。大きめに編んで家族でシェアするのもよいかもしれませんね」。

着用時のフォルムや細かいディテールは、実際に編んでみないとわからない部分が多く、試行錯誤の連続でした。例えば、どれぐらいの間隔で編み目を減らせば肩の三角がきれいに見えるか、なども検討を重ねた箇所の一つ。実際に編ん調整を行うために、試作期間は長めに確保してもらったといいます。
完成までに時間は要しましたが、それだけにできあがったセーターを手にした時はとても感動したそう。そして、実際に着用した時の感想は「え、かわいい!」。イメージしていた以上の作品が完成して「こんなにかわいいのか!」と自分で驚いたといいます。
「想像していたよりかわいくできあがったと思います(笑)。デザイン自体はとてもシンプルなので、どんな服にも合わせやすいんじゃないかな。細いジーンズでも合うし、太いパンツにも合うし、どんなボトムスにも合うと思いますよ。37番の色を靴下に入れてコーディネートをしてもいいかもしれませんね。そしたら37番で靴下を編んでみようかな。編み物が初めての人や、男性にもトライしてもらえると嬉しいです」。

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INFORMATION

Nagi’s Knits

神戸出身。音楽やファッションを愛し、古着を通じて伝統ニットの魅力に目覚める。独学で編み物を始め、現在はニット作家と会社員の二足のわらじで活動中。伝統柄に着想を得た独自の編み物スタイルを追求するほか、ワークショップやコミュニティづくりを通じて編み物の楽しさを広めている。
https://nagisknits.base.shop/

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