STORE

vol.9-5 ヨーロッパのクリスマスマーケットへ

ポーランド ポズナンのクリスマス市

クリスマスが近づくこの時期。ヨーロッパではクリスマスマーケットの真っ最中です。\nクリスマスマーケットには、ツリー飾りやギフト品だけでなく、その土地や時期でしか買えない珍しい名産品や食品、グルメ屋台などがズラリと並びます。大都市のクリスマスマーケットはライトアップも華やかで絵になりますが、地方都市に足を延ばしてみると、思いがけない手作りクラフト品などに出会えます。\n今回は中世の佇まいを残す、中欧と北欧の小さな町のクリスマスマーケットを紹介します。
Text,photo: Sachiko Suzuki

山岳地方の毛織物、羊乳チーズなど特産物がたくさん

ポズナン見本市会場広場内のツリー。この場所がフォトスポット。

ポーランドのいくつかの都市のクリスマスマーケットを回った中で、もっとも印象に残ったのが、西ポーランドの大都市ポズナンでした。なんと、今年2023年はヨーロッパベストデスティネーションのベストクリスマスマーケットのベスト4に選ばれています。

ポズナンは10世紀頃、最初の都がおかれたポーランド建国の地。現在、人口約50万の大商業都市で、毎年クリスマスマーケットは自由広場(旧市街のヴォルノシチ広場)とポズナン見本市会場広場の2か所で開かれます。

ポズナン見本市会場のエントランス。

手芸や手仕事の奥深い魅力を共有する編集部の独自コラム。メルマガ限定でお届け。登録はこちらから。

自由広場のマーケットはステージも設置され、バンド演奏を聞きながら温かいホットワインなどを飲み友人や同僚と楽しむ人々で賑わっていました。

旧市街のヴォルノシチ広場のクリスマスマーケット。

こちらには、ポーランド南部の山岳地方名産品の毛織物やムートンラグ、革製モカシンやスリッパ、羊毛の靴下や手袋なども売られています。また、この時期だけのスイーツ、ジンジャークッキーやポズナン名物のペストリー「ロガル」、羊の乳で作られる「オスツィペク」というチーズの屋台があったりと、商業の街らしく、地方色豊かなおみやげ品をたくさん見かけました。

羊乳のチーズ、オスツィペクはアツアツをその場でいただきます。
11月11日の聖マルティン祭で作るポズナン名物のお菓子「ロガル」。もっちりとしていて中身もズシリと重く、食べ応え十分。
筆者が購入した冬用スリッパ。

>>⑥フィンランド オルモナのクリスマスマーケット

手芸や手仕事の奥深い魅力を共有する編集部の独自コラム。メルマガ限定でお届け。登録はこちらから。

INFORMATION

ポズナンのクリスマス市

開催場所
A
自由広場(ヴォルノシチ広場)
Wolności Square, Poznań

B
ポズナン国際見本市会場広場
Poznań International Fair, ul. Głogowska 14

PROFILE

鈴木幸子 Sachiko Suzuki

世界を旅するトラベルジャーナリスト&エディター。宮崎県宮崎市木花出身。
人が好き、取材も大好き。出版社勤務や地球の歩き方編集を経て、2004年に制作会社らきカンパニー設立。年間7~8回は海外取材へ出向き、70か国以上の国を頻繁に取材している。2010年から時々、まちづくりにも関わっている。
通信社、雑誌、クルーズ業界誌、機内誌、ムック本、書籍、オンラインを含め、各メディアで執筆中。JTBるるぶ『アンコールワットとカンボジア』初版制作。著書に『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』などがある。
2023年春より、時事通信こどもニュース「あなたの旅、わたしの旅」連載中。
趣味は海外旅行。世界の路地&市場巡り。長唄三味線、川柳句会に参加すること。会社名の「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前。

限定情報をいち早くお届けメルマガ会員募集中!