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バーズアイギャラリーNo.8[2024.10-2025.01]Yoghurt terrier(ヨーグルト テリア)さん

第8回目のバーズアイギャラリーは、Yoghurt terrierさんに描いていただきました。ピンクのグラデーションの空に飛び出した旅人はバーズアイマップを見ながら手仕事探しの旅をしているのでしょうか…。
『2024/09/04 05:27PM』

Q バーズアイをテーマに作品を制作していただきました。この作品のテーマや、考えたことなどを聞かせてください。

今回、バーズアイをテーマに作品を制作するにあたり、ミグラテールが見つめる「手芸」に触れ、まだ見ぬ世界と繋がり、様々な視点で世界を見つめる楽しさを改めて感じました。
好きなアーティストや音楽、おいしそうな餃子やフードの大きなプルオーバーのパーカー。
興味関心のあるもの、慣れ親しんだ好みを選び続けていて、偏った世界を生きる自分を思い知る瞬間があります。そんな偏った世界を押し広げたいと思う反面、そのために労を摂るのは気乗りせず面倒くさく思ってしまうのが正直な気持ちです。
そんな怠慢でわがままな私をBIRD’S EYEに掲載されている記事は、まだ見ぬ世界の入り口へ軽やかに連れて行き、世界を押し広げてくれる存在だと感じました。

渡り鳥たちとの旅を通じて、彼らが見ている景色や広い世界との出会いのきっかけとなることを願っています。

Q ミグラテールした*経験はありますか。それによって得たものとは。(*ミグラテールする:移住経験や、人生のターニングポイントでの価値観の変化など)

人生のターニングポイントは、兄が親になったことでした。

「親になる」なんてたいそうな出来事はまだまだ遠い先のこと、うわさ話や伝承の類のように感じ、それまで全く実感をもてずにいました。しかし兄が親になった時、それは一変し色と温度、質感を伴いすぐ近くに現れて、唐突に現実感のある出来事へ変わりました。

このことをきっかけに、自分自身の人生や価値観に改めて向き合わずにはいられなくなりました。もし自分が親になった時、その子に何をあげることができるだろうか。何を伝えられるだろうか。これまでの人生を考え振り返る中で、自分の過去の経験や感情により深い興味を抱くようになり、まだ幼かった自分に伝えたいことがあることに気づきました。以来私は、それを私に伝えるべく絵本を描いています。

でもたまには知らないところに行ってのんびりしたいですけどね〜。

Q Yoghurt terrierさんにとって「つくる」ってどんなことですか。

私にとって「つくる」ことは、考えることです。

科学者が数字や記号を用いて世界を紐解くように、私は物語や絵を描くことで、見ている世界、まだ見えていない世界。私を取り巻く世界で何が起こっているのか。過去の経験や、今直面している問題。自分が何を感じているのか「つくる」過程で考え、探究しています。

PROFILE

Yoghurt terrier(ヨーグルトテリア)

愛犬をモデルにしたイラストを軸に物語を綴る絵本作家。最近ではヨーグルト工場見学に強い関心を持ち、精力的にヨーグルトの食べ比べに取り組む。

HP: https://yoghurtterrier.myportfolio.com/

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