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「SUBARU」店主 溝口明子のラトビアの手仕事をめぐる旅 vol.25 手仕事に出会えるおすすめショップ⑧pienene(ピエネネ)

バルト海に面した緑豊かな国、ラトビアに伝わる手仕事の数々。今も昔も変わらない、素朴でやさしい温もりのある伝統的な技、そしてそれらを残し伝えていくベテラン職人、伝統を受け継ぎ新たな形を築く若手作家の作品など。雑貨屋「SUBARU」の店主・溝口明子さんが出会った、ラトビアの手仕事の現在(いま)を現地の写真と共にお届けします。
Text,photo:Akiko Mizoguchi

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pienene(ピエネネ)

リガ旧市街の中心地にあるピエネネは、旅行者と地元の人々の両方から愛されているお店です。ラトビアの製品が集まるデザインショップと、人々が和やかに集えるカフェが共存する心地良い空間作りを目指すオーナーの意向のもと、2011年にオープンしました。店名の「ピエネネ」とはラトビア語でタンポポのことで、看板には「the latvian green studio」と添えられています。その名が示すとおり、大きな窓から光が差し込む解放感溢れる店内に一歩入ると、ラトビアの自然の中にいるかのような香りがふわり。温かな雰囲気の店内にはおしゃれなアイテムが並んでいます。

えんじ色の格子の入り口がショップ、左奥の水色の壁がカフェ。どちらからでも出入りできる。

扱っている商品はリネンやウールのファブリック類や衣料品、陶器や子供のおもちゃ、ラトビア人デザイナーによるアクセサリー、自然由来の石鹸やコスメ、アロマキャンドル、食品までそろっています。もちろんすべてメイド・イン・ラトビア。どれをとっても上質で洗練されているので贈り物にもお勧めです。

モダンなデザインの商品が並ぶ明るく開放的な店内。

ピエネネではホームテキスタイルや衣料品などのオリジナル・ブランドにも力を入れています。リネン、綿、ウールなどの肌に心地良い天然素材が使われ、日常生活に快適に取り入れることができるようデザインされています。オフィスワークから少し離れて、野原や森、海岸で散歩でもするかのようなイメージで制作されたアイテムは、店内で感じる雰囲気そのものです。寝具やテーブルクロスなどのテキスタイルやチュニックやワンピース、バッグなどの服飾品は、実際に「使っていて気持ちよい」と好評を博しています。

ピエネネブランドの洋服。
アロマグッズやアクセサリー類。
ハーブティーやドライフルーツなどの食材も並んでいる。

ピエネネのもう一つの顔がカフェスペース。ラトビア人が愛飲するハーブティーは幅広い種類が並び、チコリコーヒーやラトビア産のワインを、手作りのスイーツとともに楽しめます。何ともいえない心地良さで、ついつい長居してしまいます。お買い物にちょっと立ち寄るだけではなく、旧市街の散策に疲れたときにここで休憩するのもおすすめです。

INFORMATION

Pienene

PROFILE

溝口明子 Akiko Mizoguchi

ラトビア雑貨専門店SUBARU店主、関西日本ラトビア協会常務理事、ラトビア伝統楽器クアクレ奏者
10年弱の公務員生活を経て、2009年に神戸市で開業。仕入れ先のラトビア共和国に魅せられて1年半現地で暮らし、ラトビア語や伝統文化、音楽を学ぶ。現在はラトビア雑貨専門店を営む一方で、ラトビアに関する講演、執筆、コーディネート、クアクレの演奏を行うなど活動は多岐に渡っている。
2017年に駐日ラトビア共和国大使より両国の関係促進への貢献に対する感謝状を拝受。ラトビア公式パンフレット最新版の文章を担当。著書に『持ち帰りたいラトビア』(誠文堂新光社)など。クアクレ奏者として2019年にラトビア大統領閣下の御前演奏を務め、オリンピック関連コンサートやラトビア日本友好100周年記念事業コンサートにも出演。神戸市須磨区にて実店舗を構えている。

http://www.subaru-zakka.com/

>>手仕事に出会えるおすすめショップ⑦RIIJA(リイヤ)

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