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フィンエアー・ビジネスクラスで帰るラトビアの旅(おまけ:フライトアテンダントの制服ってどんなの?)

昨年12月、ミグラテール編集部はフィンエアーで手仕事大国・ラトビアに行ってきました。地球の反対側までのロングフライト。フィンエアーの快適なフライトレポートをお届けします。
photo: Migrateur editor team, text: Hinako Ishioka

12月半ば、ラトビア取材の旅を楽しんだミグラテール編集部。数日間にわたってたくさんの手仕事文化を見てまわり、名残惜しくも帰国の日を迎えました。
帰りのフライトもフィンエアーにて。ラトビアのリガ国際空港からは、行きと同じプロペラ付きの小型機に乗って、ヘルシンキ空港へ。ヘルシンキ空港から羽田空港まではビジネスクラスに搭乗しました。

プロペラ付きの小型機。

フィンエアーのビジネスクラスといえば、なんといってもレイフラットベッドが特徴です。ネストシートの愛称でも呼ばれるこの座席は、通常の座席で思い当たるようなリクライニング機能がありません。ソファーのような座席には、前方に細長い空洞があり、フットレストを上げると座席と空洞が平らの一続きの空間になります。そして前方の空洞に足を伸ばし入れて寝そべると、まるでベッドで横になっているような体勢になることができるという仕組みで、安心する巣の中にいるような落ち着いた空間になるように設計されています。

画面下のように、フットレストが上がる。
座席前方にはこのような空洞が。ソファのような座席のフットレストがこの空洞とフラットに繋がることで、まっすぐ眠ることができる空間が出現する。

行きで搭乗したエコノミークラスの旅でも、フライトアテンダントによる心地よいサービスと比較的ゆったりした座席で快適に過ごせましたが、ビジネスクラスのレイフラットベッドで姿勢をまっすぐに快眠できる空の旅はぜひ皆さんにも体験していただきたいです。

プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラスにはアメニティーが準備されています。マリメッコデザインのポーチの中には、アイマスク、歯ブラシ、耳栓が入っていて、フィンエアー限定のお土産として持ち帰ることも可能です。

座席にあるテーブルは可動域が広く、PCを使った作業も難なくこなせました。そしてサイドテーブルにはコードレスのスマートフォン充電ポートも設置されていて便利。

サイドテーブルにはコードレス充電ポートが。最新機能搭載で便利。

ウェルカムドリンクにはシャンパンが用意され、スペシャルな気分に。

ウェルカムドリンクはイッタラの”ウルティマツーレ”グラスで提供される。(編集部員はシャンパンではなく水をオーダー。)食事とドリンクのメニューが用意されていた。

食事の時にオーダーすることができるのが、フィンランドのクラフトジン蒸留所「KYRO(キュロ)」社のライ麦から蒸留されたジン「NAPUE(ナプエ)」を使用したジントニック。IWSC(インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション)のジントニック部門で世界一に輝いたことでも有名で、ドライでボタニカルなジンの、奥行きのある甘味が少し感じられる特別な一杯でした。

イッタラの食器で楽しめる。

イッタラの食器にていねいに盛り付けられた機内食は、繊細に味付けされた料理でした。この日は3つの温かいメイン料理「牛リブロースとガーリックマッシュポテト 根菜とポルチーニ茸のブラックベリーソース」、「パイクパーチとサーモンのテリーヌ コールラビと野菜のロースト ロブスターソース」、「豚肉の和風味噌煮 ご飯 野菜のソテー」から選ぶことができました。冷菜には「ゴートチーズのタルトレット セミドライチェリートマトと赤すぐりのコンポート」、「白身魚のスモーク ザリガニとしめじのマリネ ホタテのクリーム」がサーブされ、北欧の自然素材と旅先の雰囲気を織り交ぜたシェフこだわりのレシピからは北欧の食材がふんだんに使われた旅の締めくくりにぴったりのメニューでした。

北欧でよく食べられる淡水魚パイクパーチを選択。濃厚なロブスターソースがおいしい。冷たい料理は「ゴートチーズのタルトレット セミドライチェリートマトと赤すぐりのコンポート」(左上)、「白身魚のスモーク ザリガニとしめじのマリネ ホタテのクリーム」(左下)。
チョコレートケーキに添えられたベリーソースが甘酸っぱくてとてもおいしかった!

そして、フィンエアーで注目したいもうひとつのポイントが、フライトアテンダントの制服です。

フィンエアー東京支店の高泉さんによると「フィンエアーのフライトアテンダントは年齢も性別もさまざまです。フィンランドの働き方は男女平等が基本で、女性が年齢を重ねてもたくましく働き続けるのが当たり前。フィンエアーは女性管理職の人数も多いのが特徴です」とのこと。たしかにその様子が見てとれる女性たちのハツラツとした働きぶりが印象的でした。

右日本人クルーの辻本亜依良さん(左)、フィンランド人スタッフ(右)。

そのような広い年齢層のフライトアテンダントたちが着用する制服は、白と紺を基調とした色合いで、年齢を選ばないオーセンティックなデザインでした。シンプルな色調で統一された機内のインテリアともマッチしていて、統一感がありました。

制服について、日本人のフライトアテンダント・辻本亜依良さんにお話を伺うことができました。
「フィンエアーの制服の特徴は、どんな年代の人が着ても似合うようなタイムレスなデザインです。歴代の制服はカラフルなものもありましたが、今の制服はスタッフに人気で約15年くらい同じものが続いています。通年でレザーのグローブをすることと、冬場は黒のロングブーツを履くことも特徴ですね。着心地は楽で、ワンピース、ツーピース、パンツスタイルから選ぶこともできるのが魅力です」。

レザーのグローブ。「キャビンの準備は時間との闘いなので、気づいたら傷だらけになってしまうんです。手を守るためにグローブは通年必須です」と辻本さん。
冬場はポンチョも。

制服のデザインは、フィンランドのファッションブランド LILS のデザイナー、ガラス工芸作家としても活躍しているリトヴァリーサ・ポホヤライネン(Ritva-Liisa Pohjalainen)によるもの。ウール50%、ポリエステル47%、エラスタン3%の素材でできた制服は、自ら洗濯機で洗濯をしても型崩れすることなく、扱いやすい素材。体力仕事であるフライトアテンダントにとって機能的で便利であることを考慮してデザインされています。

スポーツジャージのように伸縮性があって動きやすいそう。

センスの良い北欧デザイン満載の機内と制服、健やかに働くフライトアテンダントさんに囲まれた空の旅はとても心地の良い体験でした。

INFORMATION

フィンエアー(Finnair)
http://www.finnair.co.jp

INFORMATION

ラトビア政府観光局 Latvia Travel (LIAA)
https://www.latvia.travel/ja

PROFILE

Hinako Ishioka

同志社大学卒、グラフィックデザイン会社、出版社勤務を経てフリーの編集者・ライターとして活動。クラフトビールをはじめとする食文化、伝統的・趣味的な手仕事など、個人のものづくりから生まれるおもしろいものごとに関心がある。

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