第48回日本ホビーショー「旅する書店 supported byミグラテール」出展レポート！
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ゴールデンウィークが終わり、読者の皆さまはいかがお過ごしでしょうか。こちらは連休に和歌山県で食べたもちカツオ（獲れたてでもちもちしている）のおいしさに後ろ髪を引かれながら、次の特集に向けて準備を始めています…がその前に。４月25日（木）～27日（土）に東京ビッグサイト西１・２ホールにて開催された日本ホビーショーというビッグイベントへの出展を終えた編集部からレポートをお届けします！
「旅する書店 supported by ミグラテール」とは？
ブースタイトルは「旅する書店 supported by ミグラテール」。西２ホールの大きなステージ横の「S-08」にてブースを構えました。今回出展することになったきっかけは、ある日、日本ホビー協会の皆さまから「”旅”にまつわる手芸や手仕事の本と出会える、ブックカフェを開きたい」とご相談を受けたことです。
ご相談の経緯はこのような感じでした。
ミグラテールの名前の由来は、世界を旅する渡り鳥です。ミグラテールというWebマガジンは、手芸・手仕事・ものづくりにまつわる歴史や地域性、作家の人生や考え方に触れるようないろいろな視点から生まれるコンテンツや、編み物、刺繍、工芸、糸紡ぎ、染め織りなどさまざまなジャンルのものづくりのあれこれを、渡り鳥のように旅をしながら発信することをテーマにしています。
今年のホビーショーのテーマは「ハンドメイドジャーニー」、つまり「旅」でした。
そこで、ホビーショーのテーマとミグラテールの根底にながれるテーマが、見事に一致している！ということもあり、主催チームの方々からミグラテールにお声がけいただき「旅する書店」の企画運営をサポートする形で出展することになりました。昨夏にサイトをスタートさせ、まだ飛び立ったばかりのミグラテールにこのような貴重な機会をいただけたことにとても感謝しています。
いざ出展するからにはミグラテールのことをよく知ってもらいたいと、たくさんのコンテンツを準備しました。このような流れで形になった「旅する書店 supported by ミグラテール」。ご来場いただいた方には、ミグラテールのこのブースに対する想いを、そして遠方から開催を見届けてくださった方にはブースの雰囲気をお伝えできればと思います！
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✧約200種類の手芸・手仕事の本と出会う「旅する書店」コーナー
今回の目玉企画、「旅する書店」。世界や旅をテーマに、全国 51 社の出版社の 方々にご協力いただいて集めた手芸・手仕事本を紹介するこのコーナー。アジア・アメリカ・アフリカ・ヨーロッパ・日本・世界の6つの地域に分けて本を並べました。刺繍や編み物、工芸などのジャンルをミックスして、 さらに出版社の垣根を越える本棚づくりを目指しました。大陸ごとに分けられた本棚を、ミグラテールの由来である「渡り鳥」のように渡って、これまで知らなかった本との出会いを提供できていれば幸いです。
✧「世界の刺繍」展示
ブースのランドマークとなったのは「世界の刺繍」展示でした。ミグラテールの BIRD’S EYE ページをリアルイベントに出現させたこの企画は、ミグラテールの「手芸・手仕事を俯瞰してみる」というアイデンティティをブースの中央で体現してくれました。地図は、その土地で生きる人や、そこで醸成された文化のことを想像させる魅力があると思います。今回は約30 種類の地域に伝わる刺繍の展示でしたが、世界中にはまだまだ紹介しきれていない刺繍があります。いつか、世界中の限りなくすべてに近い数の刺繍をリアルな世界地図に分布して、皆さんと眺めることができたらいいなあなんていうのは夢のまた夢の話です。
✧漫画家グレゴリ青山さん『手芸中毒』原画展示
ミグラテールの人気連載漫画、グレゴリ青山さんによる『手芸中毒』から「第１回 ある手芸中毒者の告白」の原画を展示しました。イベントの初日には、なんとグレゴリ青山さんご本人もご来場いただきました。虫食い穴を 刺繍で彩った素敵なジャケットをはおり、バッグも着物のハギレを使用した手作りの品でした。ブース内で販売していた、福島県の伝統産業、会津木綿のハギレをご購入いただき、“手芸中毒”でも赤裸々に描くハギレ愛、手芸愛をホビーショーでも解き放たれていました。手描きの原画が見られるまたとない機会に、来場者の方々も興味津々でした。
『手芸中毒 by グレゴリ青山 第１回 ある手芸中毒者の告白』はこちらから
✧旅するワークショップ
1日目は、ハンガリーのホードメゼーヴァーシャールヘイに伝わる伝統刺繍を田中ちひろさん、パレスチナ刺繍を山本真希さん。 2日目は、刺繍のトートバッグを堀川波さん、スピンドルで糸紡ぎを緒方伶香さん。
3日目は、ツバメのひなのぽんぽんを trikotriさんにご紹介いただきまし た。
各回約2時間、内容も濃密なワークショップでした。海外の伝統刺繍を日本に伝える講師陣の熱のこもったお話を聞いたり、魅力的な佇まいの人気作家さんから直接手ほどきを受けられる機会はそう多くはないですよね。ミグラテールでは、またこういったワークショップを皆さまにお届けできるように機会をつくっていきたいです！
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✧ミグラテール4月の特集「おすすめ選書」のパネル展示
29人の作家・編集者・デザイナー・写真家などによる、自身のものづくりに影響を与えた1冊の本を紹介いただくこの企画。ミグラテールのWebサイト上では4月の特集として公開していましたが、この度ホビーショ ーでも記事の一部を抜粋し、パネル展示を行いました。さすが、ものづくりをされている方々のおすすめ本。テーマ設定がぴしっと絞られ、歴史を語るものや、自由なクリエイティビティを感じさせるおもしろい本が出揃いました。どの本も読んでみたい！と思わせられる本ばかり。皆さんのおすすめ本を眺めていると、自分自身もかけがえのない本との出会いについて考えてみたくなりませんか。この企画はミグラテールのWebサイトでもお読みいただけるので「SPECIAL」ページからチェックしてみてください。
✧古書玉椿さんによるポップアップ
手芸業界では言わずと知れた、人気の古書店「古書玉椿」またの名を「folklora」。今回は約200冊の、国内外の古書を出品してくださりました。ホビーショー初日から、業界関係者を中心に大人気。ブースに遊びに来てくださった作家さんや、メーカーの方々も、吸い込まれるように本棚を眺めていらっしゃいました。古いものは昭和初期の本もいくつか見られたラインナップ。そのような古書にみんなが夢中になる姿からは、「本」という媒体の、タイムレスなパワーを感じずにはいられませんでした。
✧コーヒー店「CITY ORIGIN」出店
東京都世田谷を中心に、全国各地でコーヒーとビール販売のポップアップを重ねるCITY ORIGINの出店。今回は、世田谷区下馬にお店を構える人気コーヒー店「sniite」のエチオピア、コロンビア、ブラジルの豆を3種類、 そして、クラフトビール界で知らない人はいないデンマークの「Mikkeller」 からIPAやウィートビール、ベルリナーヴァイセを提供してくれました。CITY ORIGINにとって普段の出店とは違った大型イベントの出店でしたが、コーヒーもビールもおいしいと伝えてくれるお客さまの声をたくさん聞くことができました。3日間で常連さんになってくれた方もちらほら…。ホビーショーの広い会場内で、おいしいドリンクを片手にほっと一息つける場所をつくってくださったCITY ORIGIN さん、ありがとうございました！
✧ミグラテールセレクトの物販
オンラインストアのミグラテールストアの存在をご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか？ご存じない方はぜひこちらから。
これまではラトビアの職人がつくったミトンを販売していましたが、ホビーショーでは新商品をお披露目しました。バングラディシュで仕入れたノクシカタという刺繍の布や、会津木綿の織元「HARAPPA」さんの反物とハギレ、ポーランドの花柄がかわいい小物類、ハンガリーのホードメゼーヴァーシャールヘイの現地職人が刺した刺繍のグッズ、遠州織物からはもともと産業廃棄物だった布みみをアップサイクルした商品など、どれも一見の価値がある商品を並べました。今回お披露目した商品の一部は、オンラインのミグラテール ストアでも販売予定です。お楽しみに！
第48回日本ホビーショーは、ミグラテールとして初めてのイベント出展でした。メルマガ会員登録をしていただいている方や、いつもインスタグラムを見てくださっている方と直接お話しすることができ、編集部にとってかけがえのない大切な時間となりました。これからも、「つくる」を楽しむ情報を、いろいろな角度から、いろいろなジャンルを飛び越えて、しっかり読者の皆さまに届くような形でミグラテールをつくっていきたいと身の引き締まる思いでホビーショーの幕は閉じました。ご来場いただいた皆さま、遠方からSNSを通して見てくださった皆さま、本当にありがとうございました。今後ともミグラテール をよろしくお願いいたします。
