【イギリス】シャドーワーク
photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji
薄手の麻布やオーガンジーの裏から刺繍を施すと、模様が影のように見えることからこの名前がついた。シャドーステッチとしても知られる技法。布の裏側から、図案の面を埋めるようにクローズドヘリングボーンステッチを施す。
表側には輪郭だけがバックステッチで現れ、刺した模様が透けて見える。上の写真は下の作品を裏から見たところ。白糸だけでなく、色糸を用いることで、さまざまなバリエーションが楽しめる。
出典:『ヨーロッパのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊