【イギリス】アップリケ
photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji
アップリケ(appliqué)とは「貼る」「縫いつける」という意味のフランス語。土台となる布の上に好みの形に切った別布を縫いとめて、模様を構成する技法。
インドやペルシャが起源といわれ、はじめは衣服を補強するためのものだったが、十字軍の遠征によってヨーロッパへと伝えられた。やがて衣類や室内の装飾に取り入れられ、より高度な技術へと発展した。かがり方にはいくつかのバリエーションがあり、刺繍の技法も用いられる。
出典:『ヨーロッパのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊