【ポルトガル】マデイラ刺繍
photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji
北大西洋上にあるポルトガル領・マデイラ島で生まれた刺繍。約200年の歴史をもち、19世紀にはイギリスをはじめとするヨーロッパで流行した。カットワークやアイレットワークが施されているのが特徴で、元は白いリネンに白い糸で刺されていたが、のちに色糸が使われるように。花モチーフなどの伝統的なデザインが好んで用いられている。現代でもすべて手作業で作られ、本物であることを示す証明書が添えられている。
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出典:『ヨーロッパのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊