【ハンガリー】カロチャ刺繍
photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji
色鮮やかな民族衣装で知られる、カロチャ地方の伝統刺繍。ほとんどの部分をサテンステッチで仕上げるのが特徴で、モチーフはバラやスミレのほか、名産のパプリカなどの農作物も好まれる。
古くは白い布に白い糸で刺していたが、1930年代に染色技術が発達して現代のようなスタイルに。カロチャ刺繍を施した布にカットワークを施し、レース状に仕上げたものは「リシェリュー」と呼ばれ、この地方を代表する伝統工芸品となっている。
![](https://migrateur.jp/wp/wp-content/uploads/2023/09/7c36acd41e77d753177dc48e63851c74-1560x1076.jpg)
![](https://migrateur.jp/wp/wp-content/uploads/2023/09/G0P6752hh-1040x1560.jpg)
出典:『ヨーロッパのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊