【スウェーデン】ハッランド刺繍
photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji
南スウェーデンのハッランド地方に1800年代から伝わる刺繍で、円や四角、十字などの幾何学模様に花や星、ハートなどを組み合わせた独特のデザインが特徴。古い物は青またはピンクの1色で刺されたものが多く、1920~30年代に再び人気が出た際に、赤と青の2色で刺されるようになった。サテンステッチやクロスステッチ、ヘリングボーンステッチのほか、格子状に刺した糸の上から別の糸を絡めて、独特の模様を作り上げていく。
出典:『ヨーロッパのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊