【スウェーデン】ツヴィスト刺繍
photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji
南スウェーデンのスコーネ地方に伝わる刺繍で、その歴史は17~18世紀まで遡る。
スウェーデン語ではツヴィストソム(sömはステッチの意味)、英語ではロングアームドクロスステッチといわれるテクニックで、目の粗い平織りの布と太めのウール糸を使い、クロスステッチの糸足を次の目にかけながら布の全面を刺し埋める。
織物のように厚みのある、しっかりとした刺し上がりが特徴で、クッションやタペストリーなどに仕立てられる。
出典:『ヨーロッパのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊