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【タイ・ラオス・ベトナム】モン族の刺繍

photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji

もとは中国南部の山岳地域に暮らしていた苗族だが、中国政府からの迫害を逃れて南下し、19世紀にはベトナム、ラオス、タイなどの山岳地帯に移り住むようになった。「苗(ミャオ)」とは漢民族による他称で、自らはモン(Hmong)などの名称を用いる。
また、女性が身につける衣装の特徴から、黒モン族、白モン族、青モン族、花モン族などに分類される。文字を持たない彼らは、刺繍によって民族の歴史や伝統技術を次世代に伝えてきた。身近な動植物をモチーフとすることが多く、渦巻き模様のカタツムリの殻は、家族の成長と繁栄を意味している。

出典:『アジアのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊

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