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【オーストリア】プチポワン

photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji

オーストリアのハプスブルク家が発祥といわれるニードルポイントの1種。「プチポワン」とは、フランス語で小さなステッチのこと。布目の細かい絹のキャンバス地の織り糸を数えながら、テントステッチ(ハーフクロスステッチに似た技法)で1針ひと針全面を刺し埋める。花や庭園、人物などが多く描かれ、ロココ時代に花開いた華やかな宮廷文化の香りを今に伝える。ヨーロッパで人気を博し、イギリスでも作られるようになった。

出典:『ヨーロッパのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊

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