【オーストリア】プチポワン
photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji
オーストリアのハプスブルク家が発祥といわれるニードルポイントの1種。「プチポワン」とは、フランス語で小さなステッチのこと。布目の細かい絹のキャンバス地の織り糸を数えながら、テントステッチ(ハーフクロスステッチに似た技法)で1針ひと針全面を刺し埋める。花や庭園、人物などが多く描かれ、ロココ時代に花開いた華やかな宮廷文化の香りを今に伝える。ヨーロッパで人気を博し、イギリスでも作られるようになった。
![](https://migrateur.jp/wp/wp-content/uploads/2023/09/G0P7070hh-1040x1560.jpg)
![](https://migrateur.jp/wp/wp-content/uploads/2023/09/822e43668291520b767d772f20945adb-1560x1116.jpg)
出典:『ヨーロッパのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊