【ノルウェー】ハーダンガー刺繍
photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji
西ノルウェーのハルダンゲル地方の女性たちによって生みだされた刺繍。イタリアで発達したドロンワークの技術が16世紀にノルウェーに伝わり、豊かな自然から着想した数々の模様が融合して、独自の技法に発展していった。
布目を数えながら小さなブロックにサテンステッチを施し、糸を抜いて格子を残す。残った織り糸にさまざまなかがりを加えることで、優美な幾何学模様を作りだす。白い麻布に白糸で刺すのが伝統的なデザイン。
出典:『ヨーロッパのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊