【トルコ】イーネオヤ
photo: Ayako Hachisu, text: Yoko Kaji
オヤ(Oya)とは、女性がかぶるスカーフの縁飾りとして、トルコに古くから伝わるレース編みのこと。嫁入り道具の1つとして、母から娘へと家庭のなかで受け継がれてきた。色とりどりの愛らしい花モチーフが特徴だが、地方や各家によって種類や作り方はいろいろ。
中でも代表的なのが、縫い針で結び目を作りながら形づくる「イーネオヤ」(ニードルオヤ)。いっぽう、かぎ針を使って編むオヤは「トゥオヤ」(クロッシェオヤ)と呼ばれる。どちらも技法を習得するのに何年もかかるといわれ、大変細かい作業のため、作り手は年々減っているそう。
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出典:『アジアのかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊