【バングラデシュ】ノクシカタ
photo: Kimiko Kaburaki, text: Junko Yazaki
バングラデシュを含むベンガル地方で受け継がれたカンタという刺し子の習慣から生まれた伝統的な刺繍のこと。1971年のバングラデシュの独立の頃から、貧しい女性が収入を得るための仕事として、NGOによるノクシカタの商品作りが進められ、今では、バングラデシュのフェアトレードに欠かせない手工芸品として定着している。さまざまな色でモチーフを中央、四隅、縁の順で施し、その後に布と同じ色の糸で空いた部分にびっしりと縫い込んでいくのが特徴的。
出典:『世界のかわいい刺繡』誠文堂新光社 刊