knitting yarn-1【アメリー】⑤冬に編みたいウエアと小物のおすすめ手芸書5冊

10月に入り、涼しい日が多くなってきましたね。本格的な冬になる前の今の時期こそ、編み物を始めるのにぴったりのタイミングです。編み物初心者から経験者まで、どちらの方々も楽しめる編み物の本を、糸の発売元であるハマナカ株式会社の企画担当・MARIさんに選んでいただきました。それぞれの書籍にはアメリーを使った作品がたくさん載っていますので、制作の参考にしてみてください。糸と道具をそろえてレッツスタート!
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■1冊目 『ミトンの本 棒針編み・かぎ針編み』



コートやジャケットからちらりと見える指先にも彩りを加えたい、そんなときはコーディネートにミトンをプラスしてはいかがでしょう。こちらの本には、シックな北欧スタイルの配色や、ビタミンカラーのカラフルな色使い、伝統模様が目を引く楽しいデザインなどなど、どんな服装にもばちっと合いそうな28作品のミトンと、その作り方が収録されています。数色の組み合わせはもちろん、単色のデザインはニュアンスのある編み方を用いて豊かな表情を紡いでいます。オールカラーなので編み図ページの配色が見やすいのも魅力で、作品はもちろん本全体の雰囲気がとてもよくて、潔いPPのカバーに映える赤文字にグッときます。良心的な価格もありがたい。少し前の発売なので、店頭にない場合は注文していただくかネット書店へ。書店で見つけたらぜひパラパラとめくってみてください。
『ミトンの本 棒針編み・かぎ針編み』

朝日新聞出版 編
定価:1,200円+税
80ページ/AB判/朝日新聞出版/2019年10月
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■2冊目 『次はどれ編む?モチーフ編みのこものとウエア』



かぎ針で編んだモチーフをつなげて作る、作品とそのレシピ集。少なめの糸ですぐに作れるコースターや、いくつかのモチーフをつなげて作るカバーやマフラー、キャミベストやカーディガンなどのウエア類、大きめのモチーフで作るバッグ、そしてインテリアのアクセントにもなるひざかけなど。初心者から上級者まで楽しめる、大小さまざまな39作品が収録されています。オールカラーで、図案の配色がわかりやすいのもGOODです。配色で遊べるのもモチーフ編みの醍醐味。同じ図案でも、糸の色を変えるだけで作品の雰囲気がガラリと変わるので、色違いをたくさん編んだり、大切な人へのプレゼントにしても喜ばれそう。懐かしさを感じる人、新鮮に映る人、さまざまな印象で世代を超えて愛されるモチーフ編みをお楽しみください。
Migrateur > BOOK > 次はどれ編む?モチーフ編みのこものとウエア
『次はどれ編む?モチーフ編みのこものとウエア』

ブティック社 編
定価:1,350円+税
96ページ/AB判/ブティック社/2023年10月
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■3冊目 『グラニースクエアのウエアと小物』



こちらも、グラニー編みの作品集。中心から四角く編んだグラニースクエアのモチーフをつなげて作る、バッグやカーディガン、マフラーやブランケット、クッションカバーなど、ウエアと服飾小物が収録されています。上の『次はどれ編む?モチーフ編みのこものとウエア』よりも少し大きめのアイテムが載っている印象で、実用的でデザイン性の高い作品が多いですが、はじめての人もトライしやすいようポイント写真も載っています。取り入れやすいコーディネートは、スタイリングの参考にもなりそう。グラニースクエアになじみがなかった人も挑戦したくなる作品ばかりです。
『グラニースクエアのウエアと小物』

日本ヴォーグ社 編
定価:1,400円+税
64ページ/AB判/日本ヴォーグ社/2023年9月
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■4冊目 『かぎ針で編む パペットあみぐるみ』



パペットのぬいぐるみをかぎ針で作る手芸書。動物やペンギン、恐竜などの生き物のほか、アイスクリームやサボテンのパペット(!)など、手を入れて操作するハンドパペットを中心に、指を入れる小さめのフィンガーパペットも収録されています。どの作品もとてもかわいく、デザインも色使いもサイズ感もよくて魅力的。人形劇をしたり、一緒に寝たり、ソファに置くだけでもかわいので、思いがけないシーンでの活躍が期待できます。また、手を入れる部分に芯や綿を入れればあみぐるみにもなるそう。類書がほとんどない本なので、とても新鮮な気持ちで見入ってしまいます。
Migrateur > BOOK > かぎ針で編む パペットあみぐるみ
『かぎ針で編む パペットあみぐるみ』

日本文芸社 編
定価:1,500円+税
80ページ/B5変型判/日本文芸社/2024年7月
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【番外編】糸にまつわるあれこれがわかるストーリーブック 『Amerry knitting story』(アメリー ニッティング ストーリー)



ニュージーランドで育った羊たちの毛がアメリーになるまで、そして、糸になってからどのような作品が生まれるのか。糸にまつわる物語を多方向から紹介する、誕生から10周年の節目に作られたストーリーブック。糸を知り尽くしたメーカーが制作した渾身の内容で、ニュージーランドの雄大な草原の風景写真やコミカルなイラストが入るなど、レシピブックでは珍しい構成になっています。糸ができあがるまでの裏側が紹介されているページは、作品をつくらない人がパラパラめくっても楽しめそう。編む人にやさしいカラーの編み図もありがたいです。書店での扱いがない本なので、手芸店やオンラインショップでチェックしてみてください。