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若者を中心ににぎわう、ソウルの編み物専門店「바늘이야기(バヌルイヤギ)」

若い人の間で、最近編み物が流行っているという韓国。1998年に創業した編み物好きに愛されている、ソウル・延禧洞にあるショップ「바늘이야기(Banul Story)」を訪れました。
Text & Photo:Mayumi Akagi

手芸欲が高まる、カラフルなお店

ソウルの中心部から少し離れた北側に位置する延禧洞(ヨニドン)は、静かな住宅街。路地裏にカフェやおしゃれなお店が増えているという、街歩きも楽しい注目のエリアです。
壁一面に並べられた糸のグラデーションが美しく、思わず写真を撮りたくなるこちらのお店は、1998年に明洞でスタートした「バヌルイヤギ」。バヌルとは韓国語で「針」、イヤギは「物語」という意味。韓国では最も古い編み物専門店で、ヨーロッパから厳選して輸入した、上質な毛糸を扱っています。

広々とした店内には、洋服や小物などのサンプルがたくさん。作りたい作品のイメージが浮かんできそうです。サンプルのタグに使用している糸の情報が書かれているのは、編み物初心者にもうれしいポイントです。

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ソウルで手芸用品というと東大門市場が有名ですが、種類が豊富で価格も安い代わりに、1玉ずつ買うことができないお店があるのも難点。この店では糸を一つ一つ手に取れ、少量ずつ購入できるのが魅力です。

ゲージが並ぶ毛糸の棚。どこを見てもディスプレイが素敵。

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編み物をしながら休憩ができるニットカフェも

2階にはニットカフェを併設。コーヒーやボタン型のスイーツなどを楽しみながら、編み物を楽しんでいる人が多くいました。

ここ延禧洞店のほか、本店とオンラインショップも。オンラインショップでは編み図を購入してPDFでダウンロードでき、YouTubeでも編み方を積極的に発信しています。
韓国らしいカラフルな色合いの糸や、サンプルを見ているだけでも楽しくなる店内。編み物好きにおすすめのお店です。

INFORMATION

バヌルイヤギ ヨニジョム(바늘이야기 연희점)

住所:ソウル特別市西大門区延喜路11街キル15(서울특별시 서대문구 연희로 11가길 15)
営業:10:00〜20:00
旧正月(ソルラル)・秋夕(チュソク)と祝前日は休み
www.banul.co.kr

PROFILE

赤木真弓 Mayumi Akagi

フリーランスのライター、編集者。イベントなどで古書を中心に販売する書店「greenpoint books & things」店主。
旅好きライターユニット「auk(オーク)」としても執筆活動を行なっている。
著書に『ラトビア、リトアニア、エストニアに伝わる温かな手仕事』(誠文堂新光社刊)、共著に『ベルギー・ブリュッセル クラシックな街歩き』(産業編集センター刊)、『「好き」を追求する、自分らしい旅の作り方』(誠文堂新光社刊)ほか。

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