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漫画家 グレゴリ青山さんのおすすめ『かわいいミラー刺繍』

photo, text: Gregory Aoyama, Illustration: pan-to-tamanegi

皆様こんにちは。グレゴリ青山です。漫画家ですが、縫い欲の強い手芸中毒者です。ハギレを見たら何かを作りたくてムラムラします。
服や靴下に穴が開いていたら、そこに何か刺繍したくてムラムラします。
貧乏性性手芸中毒者です。
貧乏性性手芸中毒者の話はこちら

Q

グレゴリ青山さんのおすすめの本について聞かせてください。

『かわいいミラー刺繍』(宮内愛姫/誠文堂新光社/2019年)

インドに伝わる伝統の技法をわかりやすくアレンジした刺繍本です。実は、宮内先生の刺繍のワークショップに行って、刺繍をするということの楽しさに目覚めました。

Q

この本のどんなところが心に残ったのでしょうか。

宮内先生は、実際、インドのグジャラートのカッチの村へ行って、村の女性から手取り足取り(いや、足は取らないけど)刺繍を教えてもらったそうです。
その手仕事の技術を日本人に、こうして本にして伝えて、その技術が日本人の読者の手で刺繍されて、インドの伝統が日本人の手で化学反応を起こすこと、まさに「伝統」が「伝道」によって読者が、新たな「文化」をつくれる、という現場を体験できることにぞくぞくしてしまいます。

Q

現在のお仕事・ご活動、ものづくりにはどう繋がっていますか。

漫画の仕事をしている合間にも、ついつい刺繍がしたくなって困っています。そういったことを現在ミグラテールの、「手芸中毒」という漫画にしてWEB連載しています。
グレゴリ青山さんの連載『手芸中毒』はこちら

Q

最後に、手芸・手仕事・ものづくりの魅力はなんだと思いますか。

あの、糸と布を触っている時、ちくちくしている時に出る、興奮と安らぎと開放感の脳内物質はいったい何なのでしょう?
そして、何かが出来上がった時のよろこび…。手芸・手仕事・ものづくりの魅力とは…そんなことを考えてるより何か縫っていたい、そんな中毒性の高い魅力です。

最近のワークショップで作ったミラー刺繍と愛猫たち。
画集や図録の棚。写っている図録「高僧と袈裟」をめくってると袈裟をつくりたくなってムラムラします。
グレゴリ青山さんの自著と、カバーイラスト(刺繍)を担当した本。

PROFILE

グレゴリ青山

1966年京都生まれ。漫画やイラストを描いているが、隙あらば布と糸にさわりたがる手芸中毒者。実は実家はカバン製造業だった。著作に『京都深掘りさんぽ』『グレさんぽ コロナとか養蜂とか京都とか』(どちらも小学館刊)等、多数。新刊、京都国立博物館の魅力をマンガで綴った『京博 深掘りさんぽ』が発売中!

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