素朴で美しいリトアニアの伝統クラフトアートが買えるおすすめショップ①ラガイネ‐バルティックショップ
ヴィルニュスで個性を放つショップ「ラガイネ」
正直にお伝えします。2023年秋にリトアニアの首都ヴィルニュスを訪れて驚いたのは、コロナ前と比べてお土産店の商品の値段がかなり高くなっていたこと! アフターコロナ、さらにユーロ高&円安のあおりを受けて仕方ないことだと思いますが…。
しかし、そんな状況でも旧市街の路地裏を歩きながら惹かれたのが、「ラガイネ‐バルティックショップ((RAGAINE-Baltic Shop)」。30年以上続くお店には、趣味の良い数々のクラフトアート品。良心的な値段、見てまわるのにちょうどよい店内の広さと居心地の良さ、気さくなスタッフ…。すべてが理想的でした。こちらではリトアニア中の約400人のアーティストの商品を扱っています。
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まず目にとまったのが真鍮で作られたペンダント。それぞれお守りの役割を果たしています。
セラミックの陶器いろいろ。白と黒の柄の陶器は名古屋でも販売されているとのこと。ほとんどの商品には、リトアニア政府から伝統工芸と認められた工房がつける「リトアニアン・ヘリテージ」のマークがついていました。
リトアニアでミトンに加えてよく見かけるのが、こちらのリストウォーマー。寒い冬にもあたたかく指部分を覆わないこの形は、スマートフォンの操作など便利です。シンプルなものからビーズが刺繍されたものなど、さまざまなデザインが手に入ります。
こちらはリトアニアの民族衣装につける伝統柄の紐ベルト。日本でも、ブラウスをブラウジングをする際に巻いて使ったり、コートの腰ベルトに二重に巻いてみたりと、オシャレアイテムとして楽しめます。
天井から下がっていたのは、鳥の手彫りの飾り。フクロウの陶器の置きものは人気が高いそうです。
この店は、「ダンガス(Dangus)」と呼ばれるリトアニアの音楽レーベルのオフィスにもなっています。ショップ奥にはズラリと地元ミュージシャンのCD」が並べられています。
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このショップが主催する音楽フェスティバル「メノ・ユアダラーゲス(Menuo Juodaragis)」が、毎年8月末の4日間にわたってドゥブリス(Duburys)という島で開催されており、約60のバンドが出演するそうです。音楽のジャンルは、バルト音楽、ロック、ポストフォーク、実験音楽など。そこにクラフトアートの作家たちも集まってきて、民芸市も開かれているとか。毎年テーマが掲げられ、リトアニアの伝統と神話の遺産を広く発信し、クリエイティブな暮らしを目指すことが目標となっています。1995年から開催されており、毎年5000~6000人が訪れるリトアニアで最大かつ最古のフェスティバルの1つとして人気です。
※ドゥブリスはヴィルニュスから北北西へ約150キロ、ラトビア国境にほど近い場所にあります。
25年以上も続く人気のフェス、ぜひとも一度行ってみたいと思いませんか。
INFORMATION
Ragainė
(ラガイネ‐バルティックショップ)
住所:S. Skapo g. 3, 01513 Vilnius, Lithuania
電話:+370 6788 6443
営業時間:12~19時
休:無休
https://mjr.lt/en/
INFORMATION
リトアニア政府観光局
INFORMATION
LOT ポーランド航空
日本からリトアニアへのアクセスは、LOT ポーランド航空の成田国際空港発、ポーランドのワルシャワ・ショパン空港経由、ヴィリニュス国際空港着の便が便利です。
HP:https://www.lot.com/jp/en
PROFILE
鈴木幸子 Sachiko Suzuki
世界を旅するトラベルジャーナリスト&エディター。
人が好き、取材も大好き。出版社勤務や地球の歩き方編集を経て、2004年に制作会社らきカンパニー設立。年間7~8回は海外取材へ出向き、70か国以上の国を頻繁に取材している。2010年から、まちづくりにも関わっている。
通信社、雑誌、クルーズ誌、機内誌、ムック本、書籍、オンラインを含め、各メディアで活動中。JTBるるぶ『アンコールワットとカンボジア』初版制作。著書に『HOTEL INDOCHINA ベトナム、ラオス、カンボジアのフレンチコロニアルホテル/集英社』、『100ドルで泊まれる夢のアジアンリゾート(共著)/文藝春秋』、『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』などがある。
2023年春より、時事通信ニュース「あなたの旅、わたしの旅」連載中。
趣味は海外旅行。世界の路地&市場巡り。長唄三味線、川柳句会に参加すること。会社名の「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前。
宮崎県宮崎市出身。