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ヒューマンハブ天寧寺倉庫(Human Hub Tenneiji soko)美工堂ストア

会津漆器をメインに揃えながら、シェアオフィスやコワーキングスペース、カフェまで揃った会津のものづくりのコミュニティスペース。会津の「今」を見つけるならここです。
photo: Takashi Sakamoto, text: Hinako Ishioka

会津のものづくり文化の”ハブ”となる。

HHT(Human Hub Tenneijisoko)のネオンサインが目を引く建物。

美工堂ストアは「ヒューマンハブ天寧寺倉庫(Human Hub Tenneijisoko)」(以降HHT)という、ものづくりを次世代に繋ぐ場として2022年にオープンした施設の中にあります。
HHTは、美工堂ストア、カフェ、シェア工房、シェアキッチン、コワーキングオフィスがひとつ屋根の下に集まったコミュニティスペース。今回は、関美工堂 代表取締役社長の関昌邦さんに案内していただきました。

HHTを運営する関美工堂の関昌邦さん。

特筆すべきは、シェア工房。もともと漆器業を営んでいた関さんは、会津塗という会津の伝統漆器を製作できるシェア工房をつくりました。工程別に分かれた作業場には、機械や設備がしっかりと整えられています。

シェア工房の一部。

「今、若い子が学校で専門知識や技術を学んでも、その後ビジネスとして自立していくために弟子入りして働きながら学べる場がなかなかない」そう語る関さんは、若手職人が独立するまで低コストで制作に打ち込める場所をつくり、提供しています。

美工堂ストアは、シェア工房でつくられた若手作家の漆器や、会津塗りの技法を用いたアウトドア商品、蒔絵を施したものなど、漆器の商品をメインに揃えています。
なかでもNODATEという自社のアウトドア用の漆器ブランドに注目です。「王道からスケーターのようなサブカルチャーにいる人まで、いろんな人に使っていただけるような商品をつくっています。漆器というと、ハレの日の器というイメージですが、家の外に持ち出して、本物の漆をカジュアルな暮らしのなかの楽しみとして使っていただきたい」。現代人にとっては敷居が高いと思ってしまう“漆”を日常の楽しみに取り入れるきっかけを会津から発信しています。

お店には漆器だけでなく、会津木綿の商品もたくさん揃っています。お土産に良い小物もありながら、YAMMAの洋服がたくさん揃っているのが特徴です。YAMMAとは、会津木綿の織元・はらっぱの生地をメインで使用するアパレルブランドで、受注生産を基本とするビジネスモデルなので、その洋服を手に取って見られることは貴重です。試着もできるので、お気に入りの1着をお土産に買って帰ることもできますよ。

HHTには、自家焙煎コーヒーや、自家製パンをいただけるカフェが併設されています。福島県のおいしい日本酒を角打ちで楽しむことができます。近くには会津若松市の癒しスポット、東山温泉もありますよ。
会津のものづくりを次世代に繋ぐHHTは、すべての人に開かれたコミュニティスペースです。ここに行けば、きっと心に響くものに出会えるはずです。

INFORMATION

ヒューマンハブ天寧寺倉庫(Human Hub Tenneijisoko)美工堂ストア

美工堂ストア、カフェ、シェア工房、シェアキッチン、コワーキングオフィス集まったコミュニティスペース。会津塗りや会津木綿、伝統工芸品、無農薬食品など豊富な商品が揃っています。

住所 福島県会津若松市天寧寺町7-38
電話 0242-26-3200
Fax 0242-27-3201
営業時間 ストア 10:00-18:00、カフェ 10:00-16:00
定休日 ストア、カフェは水曜日。コワーキングスペースは年中無休。

<HP>
HHT https://tenneijisoko.com/
関美工堂 http://sekibikodo.jp/

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