YouTuberうさんこのごきげんハンドメイド vol.2『はぎれの残し方』
●極意は「“好きな”はぎれだけ残す」
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“はぎれ”、それは私にとって宝物のようなものです。一般的には、布地を切り取った際に余ったある程度の大きさのものを指しますが、私にとっては1㎝角のものさえも含まれます。なぜなら、これらの小さな断片にも、無限の可能性と魅力が宿っているからです。
「好きなはぎれだけ残す」ことが、私のはぎれのルールの1つです。
私のはぎれのコレクションは、さまざまな色や柄のはぎれで溢れています。これらの布の断片は、大きな布地と同じように、私にとって非常に重要です。 ある日には、クリエイティビティを発揮するための素材の一部として活躍します。また別の日には、突然何か新しいアイデアが浮かび上がってきて、主役として活用される瞬間が訪れます。 小さなはぎれをつなぎ合わせると、大きな布にはない魅力が生まれるのです。
ただし、貯まりすぎたら入れ替えることも必要です。はぎれが溢れかえると、整理が難しくなり、本来の魅力を見失いかねません。そのため、定期的にコレクションを見直し、使い道のないはぎれは整理するようにしています。 もったいないという気持ちはありますが、整理することにより新しいはぎれにスペースを空け、新たなアイデアのインスピレーションを受け入れる準備が整うのです。以前は、貯められるだけ貯めていました。無作為に貯めたはぎれの山を見ると、げんなりして楽しむ気持ちにはなれませんでした。そこで、好きなものだけ残し、あとは処分という選択をしたところ、はぎれが宝物に見えたのです。
●スマホクッションのすすめ
どうしても捨てられない方のために、はぎれの使い道をご紹介しておきます。
スマホクッションをつくることです。
スマホクッションとは、スマホを立てかけて使うスマホスタンドの代わりになる、ピラミッド型のクッションです。スマホクッションのポイントは、手づくりする際に、綿と”はぎれ”を一緒に詰め込むこと。はぎれを詰めることで、少し重さが出て安定します。まさに、捨てられないはぎれの活用にぴったり。はぎれを中に詰め込んでしまうのです。スマホは今や誰もが手放せないアイテム。実用的な布小物なので、つくっても使わないということはありません。
中に詰めるだけでなく、はぎれを縫い合わせて布を仕立ててつくれば、個性的で魅力的なクッションをつくることができます。このクッションは、デスクやリビングルームに置いてスマホをサポートするだけでなく、インテリアのアクセントとしても機能しますよ。スマホクッションといっていますが、大きさを変えるとゲーム機、タブレット端末なども置けます。
はぎれは、私にとって創造性と楽しみの源です。小さな断片は、私がソーイングを趣味として歩む人生の仲間です。仲間になるためには、「はぎれの残し方」がポイントです。
私のはぎれコレクションは、私の創造力の成長とともに増え続け、その価値は計り知れません。これからも、はぎれの魅力を大切にし、新たな作品へのインスピレーションとして活用し続けます。
・✧・・✧・今月のうさんこ語録・✧・・✧・
「はぎれは、好きなはぎれだけを残す」
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PROFILE
うさんこ Usanko
手づくりが好きな人はもちろん、手づくりが苦手だったり、創作活動をしていない方にも、手づくりに興味を持ってもらえることを目指し、各SNSにソーイングレシピを発信。YouTubeチャンネル登録者数14万人。Instagramフォロワー数7万人。ソーイングに限らず、手づくりすることが大好きで、試行錯誤しながら、楽しみながら、得た気づきや発見をも追求する日々。『NHK すてきにハンドメイド』に出演したり、雑誌『コットンタイム』コラム連載など各メディアで活躍する。著書に『まぁいいっかハンドメイド』(ブティック社)がある。
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